お知らせ

  • 子育て

将来、ストレスに弱くなりやすい?幼児期に見直したい7つの習慣

将来、ストレスに弱くなりやすい?幼児期に見直したい7つの習慣

「この子が将来、困らないように育てたい」

親なら、きっと誰もが一度は思うことではないでしょうか。

学校で困らないように

友達と仲良くできるように。

仕事で困らないように。

社会に出ても、ちゃんとやっていけるように。

だからこそ

「ちゃんとしなさい」

「泣かないの」

「みんなできてるよ」

「失敗しないようにね」

そんな言葉をかけてしまうこともあると思います。

もちろん、それは子どもを苦しめたいからではありません。

むしろ逆。

我が子に幸せになってほしいから。

できるだけ傷ついてほしくない。

できるだけ苦労してほしくない。

困ったときに自分で乗り越えられる強い子になってほしい。

そんな親心からの言葉ですよね。

でも、子どもの「心の強さ」を育てるために本当に必要なのは

「何でも一人でできる子」にすることではないのかもしれません。

大切なのは

「つらいときに自分の状態に気づき、誰かに助けを求めながら立て直せる力」

です。

 

「適応障害にならない子」に育てることはできる?

ここで一つ大切なことがあります。

適応障害は

「幼児期にこういう育て方をしたから発症する」

という単純なものではありません。

適応障害は、生活上の大きなストレスや環境の変化などに対して、気分や行動などに強い反応が現れ、生活に支障が生じる状態です。

そのため

「この習慣がある子は将来、適応障害になる」

とは言えません。

ただし、幼児期は

感情を調整する力
自分を理解する力
人に助けを求める力
失敗から立ち直る力

などの土台を育てていく大切な時期です。

だからこそ

「ストレスに弱い子にしない」

というより

「ストレスを感じたとき、自分を守る方法を少しずつ身につける」

ことを意識してあげたいと思います。

 

① 何でも親が先回りして解決する

子どもが困っている。

靴が履けない。

おもちゃが取れない。

お友達とトラブルになった。

「もう、貸してって言えばいいでしょ」

「ほら、ママがやってあげる」

ついつい手を出したくなりますよね。

時間がないときなんて特に。

子どもが自分でやるのを待っていたら間に合わない。

だから

「ママがやるね」

となる。

もちろん、助けること自体が悪いわけではありません。

でも毎回大人が解決してしまうと

「困ったときは、自分で考える前に誰かが何とかしてくれる」

という経験が増えてしまいます。

大切なのは

「助けない」ことではなく「すぐに全部解決しない」こと。

「どうしたらできそう?」

「一緒に考えてみようか」

「手伝ってほしいところある?」

と聞いてみる。

子どもが自分で考えて

「ここ手伝って」

と言えたら、それも立派な力です。

 

② 「失敗しないこと」を褒めすぎる

「上手にできたね!」

「一人でできたね!」

「すごい!」

もちろん褒めることは大切です。

でも

結果だけを褒めることが続くと、失敗することを怖がる子になることがあります。

「上手にできなかったら褒めてもらえない」

「失敗したらダメ」

そんなふうに感じてしまうことがあるからです。

だから

「最後までやってみたね」

「どうしたらできるか考えてたね」

「失敗したけど、もう一回やってみたね」

という

過程や工夫にも目を向ける。

これが大切です。

子どもに伝えたいのは

「失敗しないあなたがすごい」

ではなく

「失敗しても、またやってみるあなたを私は信じている」

というメッセージです。

 

③ 「泣かないの」「我慢しなさい」が多い

子どもが泣いていると

「もう泣かないの」

「そんなことで泣かないよ」

「我慢しなさい」

と言いたくなることがあります。

でも、泣くことは子どもにとって大切な感情表現です。

悲しい。

悔しい。

怖い。

寂しい。

疲れた。

まだ言葉でうまく説明できない感情を、涙で表現していることもあります。

感情をなくすことが「心が強い」ということではありません。

むしろ

「今、自分は悲しいんだ」

と自分の感情に気づき

その感情を安全な環境で表現できること。

そして大人に受け止めてもらう経験。

こうした積み重ねが、感情を調整する力につながっていきます。

「泣かないで」ではなく

「悲しかったんだね」

「悔しかったね」

「落ち着いたらお話ししよう」

そんな言葉でもいいんです。

 

④ 「いい子」でいることを褒めすぎる

「いい子だね」

この言葉も悪いわけではありません。

ただ

「ママの言うことを聞いたらいい子」

「迷惑をかけなかったらいい子」

「我慢できたらいい子」

という経験ばかりになると

「自分の気持ちより、周りの期待に応えることが大切」

と感じることがあります。

幼児期から

「本当はどうしたかった?」

「どう感じた?」

「嫌だったら嫌って言っていいよ」

と、自分の気持ちを確認する経験も大切です。

もちろん社会の中では、我慢やルールも必要です。

でも

「自分の気持ちをなくしてまで、いい子でいなくていい」

ということも伝えてあげたい。

 

⑤ 子どもが選ぶ機会が少ない

「今日はこれ着なさい」

「これ食べなさい」

「次はこれをやるよ」

毎日、大人が決めてあげることはたくさんあります。

幼児期はまだ自分だけで生活を組み立てられません。

だから親が環境を整えることは必要です。

でも、できる範囲で

「赤と青、どっちがいい?」

「先に歯磨きする?絵本にする?」

「今日は何して遊びたい?」

と選択肢を渡してみる。

これは単なる「わがままを許す」という話ではありません。

自分で考えて選ぶ経験を積むこと。

それが主体性や自己効力感の土台になります。

 

⑥ 困ったときに「自分で何とかしなさい」と言う

「自分でできるでしょ」

「もう大きいんだから」

「自分で考えて」

この言葉も、子どもを自立させたいからこそ出てくるものです。

でも

自立=誰にも頼らないこと

ではありません。

心理学では「援助要請」も重要な力です。

困ったときに

「助けて」

と言える。

分からないときに

「教えて」

と言える。

つらいときに

「話を聞いて」

と言える。

これは弱さではありません。

むしろ

自分の限界を理解して、必要な支援につながる力

です。

「一人で頑張れる子」だけではなく

「困ったら人を頼れる子」

を育てることも大切です。

 

⑦ 親が「失敗=悪いこと」と捉えている

最後は、子どもへの声かけだけではありません。

実は

親自身の失敗に対する考え方

も、子どもはよく見ています。

ママが失敗したとき

「最悪」

「私ってダメだ」

「こんなこともできない」

と言っていたら。

子どもは少しずつ

「失敗=自分の価値が下がること」

と捉えるようになるかもしれません。

反対に

「失敗しちゃった!」

「どうしたら次はうまくいくかな?」

「まあ、やってみたから分かったね」

そんな姿を見せることも、立派な教育です。

子どもに

「失敗しても大丈夫」

と伝える一番の方法は

親自身が失敗しても自分を責めすぎない姿を見せること

なのかもしれません。

 

本当に育てたいのは「ストレスに負けない子」ではない

ここまで読んで

「じゃあ、全部気をつけなきゃ」

と思わなくて大丈夫です。

子育ては毎日完璧にはできません。

私だって

「早くして!」

と言ってしまう日があります。

子どもが泣いているのに

「もういい加減にして!」

と思ってしまう日もあります。

それでいいんです。

大切なのは

一度も間違えないことではありません。

「さっきは怒りすぎちゃったね」

「ママも疲れてたんだ」

「もう一回お話ししよう」

と、関係を修復する経験です。

子どもにとって

「親子関係は壊れても戻れる」

「失敗してもやり直せる」

という経験そのものが、大きな学びになります。

 

「頑張れる子」より「助けを求められる子」に

私たちはつい

「強い子になってほしい」

と思います。

でも、本当の強さって

何でも一人で頑張ることではないのかもしれません。

泣いてもいい。

失敗してもいい。

「分からない」と言ってもいい。

「助けて」と言ってもいい。

「嫌だ」と伝えてもいい。

そして

うまくいかなかったら

もう一度やり直してもいい。

そんなふうに

自分の状態を理解して、自分を守る選択ができること。

それが、これからの人生で子ども自身を支えてくれる力になるのではないでしょうか。

 

今日からできることは、たった一つでいい

今日、子どもが困っていたら

すぐに答えを教える前に

「どうしたい?」

と聞いてみる。

泣いていたら

「悲しかったんだね」

と受け止める。

「助けて」と言ってきたら

「言ってくれてありがとう」

と伝える。

失敗したら

「どうしたら次はできそう?」

と一緒に考える。

それだけでも十分です。

幼児期は

「完璧な子どもを作る時期」ではありません。

子どもが

「私は私で大丈夫」

と思える土台を少しずつ育てる時期。

そして

「困ったときは誰かを頼っていい」

と知る時期でもあります。

将来、どんな環境に出会うかは誰にも分かりません。

学校で悩むかもしれない。

友達関係で傷つくかもしれない。

仕事で失敗するかもしれない。

人生には、自分では避けられないストレスもあります。

だからこそ

「ストレスを感じない子」にするのではなく

ストレスを感じたとき、自分を守り、誰かとつながり、また立ち上がれる子

を育てていきたい。

その土台は、特別な教育ではなく

今日の

「どうしたの?」

「どうしたい?」

「助けてって言っていいよ」

という、何気ない親子の会話から始まるのかもしれません。🌱